【米国株ETF】初心者にオススメのセクター投資は?
今回は、初心者にオススメのセクターについて紹介していきます。
「そもそも、セクターって何?」という方は以下の記事をご覧ください。
はじめに
セクターに投資をすることで、インデックス投資(VOOやVTI)よりも高いリターンを望むことが出来ます。
私はインデックス投資をメインにしています。インデックスは高パフォーマンスの銘柄も低パフォーマンスの銘柄も含むため、パフォーマンスは平均になります。
そして、個別株、セクター、インデックスのリターンとリスクの関係を表すと次のようになります。
リターンで見れば「個別株>セクター>インデックス」、リスクで見れば「個別株>セクター>インデックス」となります。
この中で見れば、インデックスはローリスク・ローリターンと言えるでしょう。
インデックスでも年平均のリターンは7%と高いです。しかも、近年は異常な成長を見せています。そのため、「もっと高いリターンが欲しい!」と思う人が多いと思います。でも、「個別株はちょっと、、、」っていう感じですよね。
そんな人にオススメなのが、セクター投資なのです。
いずれ個別株をやってみよう。と思っている人も、セクター投資はインデックス投資よりも勉強になると思います。
初心者にオススメのセクターは?
それでは、初心者にオススメのセクターを紹介していきます。
米国のセクターは11種類あります。その中で、私がオススメするセクターは以下の4つです。()内はETFとなっています。
- 生活必需品セクター(VDC)
- 一般消費財セクター(VCR)
- 情報技術セクター(VGT)
- ヘルスケアセクター(VHT)
どのセクターも皆さんに馴染みのある企業が多いと思います。馴染みのある企業の方が情報を得やすいですし、ビジネスモデルも理解しやすいと思います。それでは、それぞれの特徴を簡単に紹介していきます。
生活必需品セクター(VDC)
日用品や食品など、生活に欠かすことのできない銘柄を含んでいるため、景気に左右されにくく不景気にも強いです。
日本でも馴染みのある、P&Gやコカ・コーラなどが含まれています。
一般消費財セクター(VCR)
このセクターは、生活必需品セクターとの関連が強いです。また、ビジネスモデルも似ているため、理解しやすいと思います。アパレルや飲食店など、生活必需品とまではいきませんが、生活をより良くしてくれます。ただ、景気に左右される部分があるので、そこはVDCと異なります。
こちらも日本でも馴染みのある 、アマゾンやマクドナルド、ナイキなどがあります。アマゾンはネット通販ということもあり、コロナウイルスが蔓延した時でも多くの人が利用しました。
情報技術セクター(VGT)
このセクターは、ここ10年で大きな成長を見せ、米国市場を牽引しました。また、米中の今後の覇権を巡っての貿易戦争の引き金となっています。そのため、景気に左右されやすいです。そして、AIや5Gなどが関係してくるので、今後も株価は成長していくのではないでしょうか。
多くの人が使用しているアップルやマイクロソフト(セクターはこの2つで4割を占める)、ビザなどが含まれています。
そして、VGTと似たETFで「QQQ」が存在します。こちらもハイテクが多く含まれていて、VGTと似た株価の動きをしますが、組み入れ銘柄が異なります。気になる人は以下の記事をご覧ください。
ヘルスケアセクター(VHT)
コロナウイルスの治療薬、今後の高齢化社会などを考えると需要はかなりあります。また、ヘルスケアは生活に欠かすことのできないものでしょう。そのため、景気に左右されにくいセクターです。
ジョンソンエンドジョンソンやメルクなどが含まれています。
以上のように、私がオススメするセクターは4つです。普段、私たちが目にする馴染みのある企業が多く、情報を得やすいセクターだと思います。まずは、自分の身近なものに投資をしていく方が良いと思います。
インデックスの株価と比較
上のグラフは2010年からのそれぞれの株価を比較したものです。
VDC以外の3つのセクターがVTIよりもパフォーマンスが良い結果になっています。また、他を圧倒して成長したセクターはVGTでした。その差は、VTIの2倍ほどです。
そして、VTIよりパフォーマンスが悪かったVDCですが、ボラティリティは1番低い結果になっています。
VDCの組み入れ銘柄は成熟企業が多く、配当を重視しているため株価の成長はあまりないかもしれません。このことから、守りのセクターと言って良いでしょう。
まとめ
今回は、初心者にオススメのセクターETFについて紹介していきました。
米国のセクターは11種類存在します。そして、好景気に強いセクター、不景気でも強いセクターなど、いろんなセクターの特徴があります。
インデックス投資オンリーも良いと思いますが、パフォーマンスを少しでも良くするためにセクターETFを組み入れるのも良いと思います。また、セクターETFを勉強することで、今後に活きてくるでしょう。
個別株をやる前のステップとして、セクターETFへの投資を検討してみて下さい。