りゅうちゃんの投資ブログ

20代のサラリーマンが「資産運用・投資」「金融リテラシー」「オススメ本」について書いています。

【要約】世界一楽しい決算書の読み方~まとめと感想~

 

 

どうもりゅうちゃんです。

 

今回は、大手町のランダムウォーカーさん(@OTE_WALK)が書かれた「会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方」を要約していきます。

 

著者は、SNS上で多くの会計クイズを出題されています。ぜひ、フォローして参加してみて下さい!

 

◆こんな人におすすめ◆
・本書の内容を知りたい
・決算書が読めるようになりたい
・財務3表について学びたい
・転職や就職先、投資先の経営状況を知りたい
 
皆さんは、「決算書」と聞いてどんなイメージがありますか?
 
「何それ、難しそう。」とか「私には関係のないことかな~」と言った、マイナスのイメージの人が大半ではないでしょうか。
 
また、生活していて決算書を見る機会なんてほぼ無いと思います。
 
しかし、決算書は絶対に読めた方が良いです。
 
たとえば、あなたが転職(就職)をしようと思っているとします。
 
多くの人が転職先の給料や手当、福利厚生などを気にしますよね。決算書まで見る人は少ないと思います。
 
ここで決算書が読めると、転職先や勤めいてる会社の経営状況、企業の動向に気づくことが出来ます。
 
また、決算書上の企業の強みを志望動機などに組み込むことが出来れば、他の人との差別化も出来るでしょう。
 
このように、決算書は読めた方が良いのです。
 
難しそうな決算書を本書では、登場人物同士が出題されたクイズに会話をしながら解いていきます。
 
そのため、読者も一緒になって考えられる「クイズ×会話」形式で楽しく学べる一冊です。
 
また、図やイラストも交えながら学べるため、決算書の知識が無くても大丈夫です!

 

◆本書で学ぶテーマ◆
1.貸借対照表(B/S)
2損益計算書(P/L)
3.キャッシュ・フロー計算書(C/S)

 

これらは、財務諸表の中でも企業の重要な情報を持つ3つ(財務3表)です。
 
財務3表が読めることで、就職や転職、投資先の企業の経営状況を把握することが出来ます。また、各企業のビジネス戦略も見えてくるでしょう。
 
本書ではビジネス戦略の例として、アパレル大手の「ファーストリテイリングユニクロ)」「インディテックスZARA)」「しまむら」が紹介されていました。
 
その他にも、中古販売の「メルカリ」と「ブックオフ」や銀行の「三菱UFJ銀行」「スルガ銀行」「セブン銀行」などの比較もありました。
 
同じ業種でも財務諸表が全く違ったり、稼ぎ方やターゲット客が全く違うので面白いです。
 
上場している企業は、決算書を公表しなければいけないため、気になる企業の決算書を見たい人は企業のIRを見ましょう。
 
それでは、「会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方」の要約に入っていきます。
 

 

 

貸借対照表(B/S)

まず初めに、貸借対照表についてです。
 
英語では、「バランスシート(Balance Sheet)」と言い、頭文字を取って「B/S」と呼ばれます。
 
B/Sでは、企業の財務の状況が分かります。
 
企業のお金はどのくらいあるのか。借金はどのくらいあるのか。などです。
 
B/Sを図で表すと以下のようになります。
 

 

この図のように、左右の合計額は必ず一致するようになっています。


左側には「資産」、右側には「負債」「純資産」が入ります。

 

また、資産の内訳として、「流動資産」と「固定資産」があります。

 

一方、負債の内訳として、「流動負債」と「固定負債」があります。

  • 流動負債→買掛金・短期借入金など
  • 固定負債社債・長期借入金など

 

そして、純資産の内訳として、「株主資本」と「その他」があります。

  • 株主資本→資本金・利益剰余金など
  • その他→評価換算差額・新株予約権など

 

これらを図にする以下のようになります。

 

 

先ほどは、資産・負債・純資産の3つのブロックだったものが、5つのブロックに増えているのが分かります。

 

貸借対照表(B/S)のまとめ◆
・B/Sは、企業の財務状況が分かる
・B/Sは、資産・負債・純資産で構成される
・B/Sは、5つのブロックに分かれる
・B/Sの左右の合計額は必ず一致する

 

 

損益計算書(P/L)

次に、損益計算書についてです。

 

英語では、「Profit & Loss Statement」と言い、頭文字を取って「P/L」と呼ばれます。

 

P/Lでは、特定期間の企業成績というのが分かります。

 

1年間の中で、どのくらい売り上げて、いくら費用がかかり、利益(損益)はどのくらいだったのか。というのを記録しておきます。

 

P/Lを図で表すと以下のようになります。

 

 

B/S同様、P/Lでも左右の合計額は必ず一致します。

 

左側には「費用」と「利益(損失の場合は右側)」が入り、右側には「収益」が入ります。

 

ただし、損失が出た場合には以下のようになります。

 

 

このように、右側に「損失」が入ります。

 

そして、「費用」の内訳として以下のようなものがあります。

  • 「売上原価」→商品の仕入れ値など
  • 「販売費」→従業員の給料、広告宣伝費、など
  • 「営業外費用」→株の売買で損失など
  • 「特別損失」→火災損失など
  • 法人税等」→税金の支払い

 

一方、「収益」の内訳として以下のようなものがあります。

  • 「売上高」→商品を売って得たお金など
  • 営業外収益」→株の売買で利益など
  • 「特別収益」事業の一部売却ばど

 

これらを図にすると、以下のようになります。

 

 

当たり前の話ですが、費用を抑えることで当期純利益は増えていきます。そのため、費用を抑える企業努力が利益に繋がります。

 

損益計算書(P/L)のまとめ◆
・P/Lは、特定期間における会社の経営成績を表す
・P/Lを見ることで、起業努力が読み取れる
・P/Lは、「収益」「費用」「利益」の3つで構成される
・P/Lの左右の合計額は必ず一致する
 
 

 

 

キャッシュ・フロー計算書(C/S)

最後に、キャッシュ・フロー計算書についてです。

 

英語では、「Cash Flow Statement」と言い、頭文字を取って「C/S」と言います。

 

C/Sは、企業の現金・預金がどのくらい増減したかを表す書類です。

 

お金の増減を把握していないと、現金が無いため仕入れ代金が払えなくなり、倒産に至る。なんてこともあり得ます。これが「黒字倒産」ということです。

 

そうならないために、C/Sが大切です。

 

C/Sの説明の前に、3つの企業活動について説明します。

  1. 営業活動→本業で現金が増減したか。これが1番重要!
  2. 投資活動→投資によって現金が増減したか。
  3. 財務活動→資金調達と返済で現金が増減したか。
 
上記の3つの活動を踏まえて、C/Sを見てみましょう。
 

 
期首と期末で、現金がどのように増減したのかが分かります。
 
本書では、6つのC/Sを例にして、企業がどのようなフェーズにいるのかを説明しています。務めている会社や投資先の企業が、どのフェーズにいるのか参考にしてみるのも良いと思います。
 
他にも、「P/Lが赤字なのにC/Sが黒字になる理由」や「B/S+P/Lの複合問題」などもあるので、本書を手にして見て下さい!
 
キャッシュ・フロー計算書(C/S)のまとめ◆
・C/Sは、お金の増減を見ることが出来る表
・営業活動、投資活動、財務活動に分けて把握
営業活動が1番重要!
黒字倒産に陥らないために重要な、お金の動きを把握できる
 
 

まとめ・感想

今回は、大手町のランダムウォーカーさんが書かれた「会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方」の要約をしました。

 

本書は、楽しく決算書を学びたい人にオススメな一冊です。とても分かりやすく決算書について学べます。

 

貸借対照表(B/S)」「損益計算書(P/L)」「キャッシュ・フロー計算書(C/S)」が見たことない人、知らない人でも読みやすいので、ぜひ本書を手にして見て下さい!

 

決算書を理解して、勤め先の経営状況や企業の戦略、就職や転職に役立てましょう!

 

また、次のステップとして「世界一楽しい決算書の読み方 実践編」も出版されてます。そちらも読んでいきたいと思います!