りゅうちゃんの投資ブログ

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『VIG』は増配+優良株で構成されている米国株ETF。

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今回は、「VIG」という米国株式のETFについて解説していきたいと思います。

 

このETFは、高配当銘柄を組み入れる。というよりも、連続増配銘柄を組み入れています。

 

VIGは、過去10年間連続増配当の米国株で構成されています。

 

そのため、高配当銘柄好きよりも増配銘柄好きにオススメできます。

 

米国企業は連続増配年数が多くあり、年数が長い企業だと60年以上という銘柄も存在します。一方、日本は花王の30年が最多となっています。

 

 

また、VIGは、高配当ETFの一番人気であるVYMよりもお金が集まっているほどの人気ぶりです。

 

VYMが2.9兆円に対して、VIGは4.7兆円もの純資産総額があります。

 

このことから、投資家は高配当よりも連続増配の銘柄を多く買っていることが分かります。

 

 

米国高配当株式ETFの「VYM」「HDV」「SPYD」についての記事も書いたので、ぜひご覧ください。

ryu-ryuchan.hatenablog.com

 

そして、VIGの魅力はS&P500と同等のリターンで下落はS&P500よりも強いということです。

 

そのため、「ディフェンシブ銘柄」と言っていいでしょう。

 

それではVIGについての解説をしていきます!

 

 

 

 

 VIGの基本情報

  • 運用会社:バンガード
  • インデックス :NASDAQ US ディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス
  • 経費率:0.06%
  • 構成株式銘柄数:225銘柄
  • 設定日:2006年4月21日
  • 5年リターン:10.47%

 

日本では「バンガード・米国増配株式ETF」となっています。

 

設定日は2006年とリーマンショック前からあるため、多くの不況を乗り越えてきた安心感があります。

 

また、経費率は0.06%なので、超低コストと言っていいでしょう。

 

そして、構成銘柄の対象は10年以上連続増配をしている企業の株式で構成するため、銘柄数は年々増えています。

 

連続増配で経営が安定している企業に投資しているということは、今後も成長を期待できるでしょう。

 

 

VIGの上位構成銘柄

 それでは、どのような銘柄で構成されているのかを見ていきます。

 

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VIGは10年以上の連続増配をしている銘柄で構成されていることから、多くの人が知っている成熟企業が多くなっています。

 

VIGの構成比率は多くても5%以下と、分散もしっかりできている印象です。

 

そして、構成比率のトップにいる「ウォルマート」は、あまり聞いたことがないと思いますが、日本では「西友」を子会社として運営しています。

 

 

また、米国株式ETFの常連である「マイクロソフト」はここでも組み込まれています。

 

今後、アップル(8年連続増配)やマスターカード(9年連続増配)も組み入れ対象となるので、VIGへの期待が高まります。

 

 

VIGのセクター比率

セクターはどのような比率で構成されているのかを見ていきます。

 

ちなみに、セクターの特徴をまとめた記事があるため、セクターについて分からない方はご覧ください。

ryu-ryuchan.hatenablog.com

 

<横棒グラフ>

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<円グラフ>

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 「消費サービス」「資本財」「ヘルスケア」の3セクターで半分以上の割合となっています。

 

リーマンショック後、米国市場を牽引してきたハイテクセクターの比率が少ない点が気になります。

 

しかし、ハイテクセクターは配当を出さないことも珍しくないので、どうしても比率が下がってしまいます。

 

VOOやSPYのハイテクセクター比率とは違った比率で構成されているので、どうなるのかが楽しみです。

 

 

 

VIGの株価の推移

これまでの株価の推移を見ていきましょう。

 

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設定日から現在まで、きれいな右肩上がりで上昇を続け、200%を超えるリターンを出しています。

 

何度かの暴落を乗り超え、現在の値まで来ています。

 

そして、今回のコロナショックでもV字回復をして、最高値付近まで上昇しています。

 

 

VIGの10年間のリターン

下のグラフは、10,000米ドルを10年前に投資した場合のリターンを表したものです。

 

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10年間で3倍以上のリターンをたたき出しています。

 

 

SPY(S&P500)との比較

SPYとの比較をしていきます。

 

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どうでしょうか。VIGとSPYの株価はほぼ同じ推移となっています。

 

しかし、ここで注目したいのが下落時のVIGです。

 

リーマンショック

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<コロナショック>

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どちらの暴落時もSPYに比べて、VIGの方が耐えています。

 

このことから、VIGの方が下落に強いといえます。

 

 

分配金実績の推移

下のグラフは2010年から2020年7月までの分配金の推移を表したものです。

 

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分配金もきれいな右肩上がりとなっていて、10年で2倍ほどの増配となっています。今後も分配金は増えていくのではないでしょうか。

 

 

まとめ

 今回はVIGについて解説していきました。

 

  • 10年以上の連増配当株式が対象
  • リターンはS&P500と変わらない
  • 下落時はVIGの方が強いこと
  • 10年で3倍以上のリターン
  • 配当率はVYMの方が高い など

 

以上のことから、VIGは連続増配をする安定した企業で構成されています。

 

そして、連続増配銘柄は今後も増えることが予想されます。

 

VIGのパフォーマンスはSPYと変わらず、配当率はVYMに劣ります。

 

そのため、何かと組み合わせることが良いと思います。

 

例えば、VIG+SPY・VOOやQQQなどで組み合わせれば、面白いかもしれません。

 

そこは、自分で納得のいく組み合わせを見つけていきましょう。