【オススメセクターETF3選】~株価下落時にオススメしたい米国株セクターETF~
どうもりゅうちゃんです。
今回は、株価下落時にオススメしたい米国株セクターETFを3つ紹介していきます。
✔こんな人にオススメ!
2022年に入り、現在まで米国株を含む多くの国で株価が伸び悩んでいる状態です。私たちの住む日本の株価も年初来で10%近いマイナスとなっています。
2020年頃から蔓延しているコロナウイルスの影響はもちろんのこと、3月頃からはロシアのウクライナ侵攻問題も影響しています。
主に上記の2つの問題が株価を下落させ、投資家たちを悩ませていることでしょう。
では、私たち投資家は株価下落に対してどのような行動を取っていくべきなのでしょうか。
これが正解!と言い切るのは難しいですが、少しでも良い結果になる行動はあると思います。
その一つとして株価下落に強い銘柄を保有することが考えられます。
これからも株価下落は何度も起きることだと思います。ただ、そのタイミングを当てることは困難なことです。
そこで、株価下落時などにオススメしたい米国株セクターETFを3つ紹介します。
それでは、いきましょう!
オススメETF3選
オススメETFを3つ紹介する前に、セクターとは?と疑問に思った方は以下の記事をご覧ください。
では、私が株価下落時にオススメする米国株セクターETFは以下の3つです。
①VHT(ヘルスケアセクター)
②VDC(生活必需品セクター)
③VPU(公共事業セクター)
今回はアメリカの資産運用会社の大手である、バンガード社が提供するETFを紹介していきます。
VHT(ヘルスケアセクター)
まずは、ヘルスケアセクターのVHTです。
コロナ時やワクチンが開発された時に、大きく株価が上昇した企業がいくつかありました。
基礎情報
このセクターは、ヘルスケア機器およびヘルスケア用品を製造する企業またはヘルスケア関連サービスを提供する企業、医薬品およびバイオテクノロジー製品の研究・開発・製造・マーケティングを主たる業務とする企業で構成されています。
MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。441銘柄で構成されています。(2022/3/31時点)
組入れ上位銘柄
- ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)→7.76%
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)→7.5%
- ファイザー(PFE)→4.56%
- アッヴィ(ABBV)→4.52%
- サーモフィッシャーサイエンティック(TMO)→3.71%
上位5銘柄で、30%弱の割合を占めています。ジョンソンエンドジョンソンは使用したことがある人も多いのではないでしょうか。
株価推移
<年初来>
年初来の株価は伸び悩んでいます。
<5年推移>
VDC(生活必需品セクター)
次に、生活必需品セクターのVDCです。
基礎情報
このセクターは、食品・飲料・タバコの製造業者・流通業者のほか、非耐久家庭用品・パーソナル用品の製造業者など、傾向的にそれほど景気循環に対して敏感でない業種の企業で構成されています。
MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。99銘柄で構成されています。
組入れ上位銘柄
- プロクター・アンド・ギャンブル(PG)→13.64%
- コカ・コーKO)→8.83%
- コストコ(COST)→7.83%
- ペプシコ(PEP)→7.74%
- ウォルマート(WMT)→7.04%
上位5銘柄で、45%ほどを占めています。特に1位のプロクター・アンド・ギャンブルが1割ちょっとを占めています。
1位~4位の会社の商品は多くの人が見たり、利用したりしているのではないでしょうか。
株価推移
<年初来>
今回紹介する中で唯一、年初来プラスとなっているETFです。
<5年推移>
VPU(公共事業セクター)
最後に、公共事業セクターVPUです。
基礎情報
このセクターは、電力、ガス、水道企業のほか、独立系発送電事業を行う企業で構成されています。
MSCI USインベスタブル・マーケット・公益事業25/50インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。64銘柄で構成されています。
組入れ上位銘柄
- ネクステラ・エナジー(NEE)→13.99%
- デューク・エナジー(DUK)→7.04%
- サザン(SO)→6.25%
- ドミニオン・エナジー(D)→5.87%
- アメリカン・エレクトリック・パワー(AEP)→4.16%
上位5銘柄で、40%弱の割合を占めています。企業名に○○エナジーと付く企業が多く見受けられます。また、先ほどのVDCに比べ、日本では聞いたことのない企業ばかりが名を連ねています。
株価推移
<年初来>
<5年推移>
比較
経費率と分配金利回り
経費率 | 分配金利回り | |
VHT | 0.10% | 1.29% |
VDC | 0.10% | 2.01% |
VPU | 0.10% | 2.70% |
株式ETFの平均経費率が0.2%と言われているので、3つとも0.1%という経費率はとても低いです。
一方、分配金利回りはばらつきがあります。
株価比較
ここまで、それぞれのETFの基礎情報を書いてきました。
ここからは、株価の比較をしていきます。
どのETFの株価が伸びているのか、どのETFがリーマンショックやコロナショック時に耐久性があったのかを比較していきます。
分配金も大切ですが、それ以上に株価はもっと大切です。
今からの比較を見て、どのETFが良いのか検討してみてください。
また、3つのETFにプラスして、インデックス投資の王道であるVOOとも比較していきます。
<年初来>
緑:VOO 青:VHT 黄色VDC 黒:VPU
年初来では、VDCだけがプラスとなっています。
そして、VOOが最もマイナスが大きいという結果になりました。
また、ボラティリティを見ると、VDCが安定していることが分かります。さすが生活必需品セクターですね!
<5年推移>
5年推移で見ると、4つともプラスですが、VOOが一番良いリターンを出しています。次いで、VHTとなっています。
ボラティリティは、5年推移でもVDCが小さく、安定していることが分かります。
<リーマンショック以降>
リーマンショックがあった2008年から見ると、VHTが最高のリターンを出しています。
<コロナショック時>
コロナショック時では、4つとも下落していますが、VOOが最も下落していました。
そして、4つとも下落している中でも、VDCが下落率が低く耐久性があったと言えます。
まとめ
今回は、下落時にオススメしたいセクターETFを紹介しました。
それは、ヘルスケアセクターのVHT、生活必需品セクターのVDC、公共事業セクターのVPUです。
特に、VHTとVDCは景気に左右されにくいという特徴があるため、とてもオススメできるセクターETFです。
そして、3つともディフェンス力があるセクターなので、株価下落時に緩衝材的な役割を担ってくれると思います。
また、オススメの投資法としてVOOを主に投資しつつ、サテライトでセクターETFに投資するというのも良いかもしれません。
ぜひ検討してみて下さい!
ここまでご覧いただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。