りゅうちゃんの投資ブログ

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【比較】「VT(全世界株式)」と「VTI(米国株式)」どっちを買えば良いのか。メリット・デメリットとは?


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「投資をはじめよう!」と思ったときに多くの人が悩むことがあります。それは、全世界株式の「VT」を買うべきか、それとも米国株式の「VTI」を買うべきかです。 

 

そこで今回は「何が違うのか」「どっちに投資をした方が良いのか」「それぞれのメリット・デメリットは何か」について書いていきます。そして、2つを比較し、どちらが良いのかを考えて頂きたいと思います。

 

それでは、いきましょう!

 

 

 

 

VT(全世界株式)とは?

ファンド概要

 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(Vanguard Total World Stock Index Fund ETF)は、米国を含む全世界の先進国株式市場および新興国株式市場を投資対象とし、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(同インデックス)に連動した投資成果を目指す。同インデックスは全世界の大型、中型、小型株の市場パフォーマンスを測定し、先進国や新興国市場を含む約47ヵ国の約8,000銘柄で構成されている。

楽天証券) 

 

  これを買うだけで、全世界の株式への投資が可能になります。経費率は「0.08%」と超低コストです。

 

 

地域別保有割合

どこの国にどのくらいの配分で投資しているのかを見ていきましょう。次のグラフは地域別保有配分の上位10国を表したものです。

 

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見ての通り、全世界株式と言いながら半分以上は米国が占めていることが分かると思います。ということは、米国株価が上がれば上がり、下がれば下がるので、米国の影響が大きいことが分かると同時に、米国株がかなり期待されていることが分かります。

 

ちなみに、米国の次に割合が大きいのは日本です。ここには「?」が思い浮かぶ人が多いと思います。ただ、保有割合は見直され、今後は変わってくるでしょう。

 

 

保有上位10銘柄
  1. アップル
  2. マイクロソフト
  3. アルファベット
  4. アマゾン
  5. フェイスブック
  6. バークシャー・ハサウェイ
  7. JPモルガン
  8. ジョンソンエンドジョンソン
  9. アリババ
  10. ビザ

 

どれも聞いたことのある企業ではないでしょうか。特に上位5位の「GAFAM」は世界で多くの人が利用しているサービスなので、全世界の影響を受けると言っても良いでしょう。

 

 

セクター別の割合

最後にセクター別の割合で見てみましょう。

 

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米国株価を支えている「金融」「テクノロジー」が大きな割合を占めています。その他のセクターにもうまく割り振られていて良いバランスだと思います。

 

今後ともこの2つのセクターが世界市場を引っ張っていくでしょう。ということは、やはり「GAFAM」はまだまだ強いですね。これを超える企業が出てくると面白い展開になってくると思います。

 

 

メリット・デメリット

 <メリット>

  • 今後、世界の人口増加が見込まれるため先進国以外の新興国市場が伸びる可能性がある。
  • 米国以外の株式を保有できる。

 

<デメリット>

  • 今まで通り米国市場のパフォーマンスが一番良かったら、他の国が足を引っ張ってしまう。
  • 全世界と言いながら、米国に半分以上投資している。

 

 

 VTI(米国株式)とは?

 ファンド概要

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF)は、グロースおよびバリュースタイルに分散した大型株、中型株および小型株へ投資対象とし、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(同インデックス)に連動した投資成果を目指す。同インデックスは米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーする。

楽天証券

 

 これを買うだけで、米国の3,579社の株式を保有することが出来ます。経費率は「0.03%」とトップレベルの超低コストです。

 

 

保有上位10銘柄
  1. マイクロソフト
  2. アップル
  3. アルファベット
  4. アマゾン
  5. フェイスブック
  6. バークシャー・ハサウェイ
  7. JPモルガン
  8. ジョンソンエンドジョンソン
  9. ビザ
  10. プロクター&ギャンブル

 

これを見てお気づきだと思いますが、やはり上位は「GAFAM」ですね。

 

米国は人も集まるので市場も大きくなります、そして、多くの人が使うサービスを展開している企業となると、やはり「GAFAM」になってきます。いや~強い。

 

 

セクター別の割合

セクター別の割合を見てみましょう。

 

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こちらも先ほど同様、「テクノロジー」と「金融」が大きな割合を占めていることが分かります。それでも、他のセクターにもうまく割り振られています。

 

 

メリット・デメリット

 <メリット>

  • 何だかんだで、米国株価のパフォーマンスが一番良いため、高いリターンが期待できる。
  •  米国すべての株式に投資をするため、何十年後の超優良株を割安の時に保有できるかも、、、

 

<デメリット>

  • 米国にしか投資していないため、米国にもしものことが起きれば100%の影響を受ける。
  • 米国市場がこれから先も一番なのか、わからない。 

 

 

 「VT(全世界株式)」と「VTI(米国株式)」の比較

 ここで、「6カ月間」と「10年間」の2つのチャートを比較していきたいと思います。

 

 

6カ月間のチャート

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https://www.etfreplay.com/charts.aspx

 

そこまでの差は出ていないことが分かると思います。若干「VTI」の方がリターンは良いです。

 

しかし、次の「10年間」のチャートを」見れば米国市場がどれほど強いのかが分かります。

 

 

 10年間のチャート

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https://www.etfreplay.com/charts.aspx

 

どうでしょうか。最初の数年はあまり差が出ていませんが、後半にかけて差が大きく開いています。暴落前だと、「VTI」は10年間で3倍以上も上昇しました。

 

過去のデータだけ見れば、全世界への投資よりも米国への投資だけで良いかもしれません。しかし、未来は誰にも分らないため、全世界への投資が良いと思います。

 

 

 

まとめ 

 今回は「VT(全世界株式)」と「VTI(米国株式)」を比較しました。

 

これまでのパフォーマンスだけで言うと、「VTI(米国株式)」に投資すれば良いと思います。しかし、何十年後の市場を予想するのは難しいことです。そのため、全世界の株式を保有しておくことが良いのではないでしょうか。

 

「いや、今後も米国市場が一番!」と思う人は、米国株式だけに投資をしていけば良いと思います。

 

今後は世界の人口が増え、今よりも市場が大きくなっていきます。これからも株価は右肩上がりに成長を続けていき、投資家の資産も増え続けていくでしょう。

 

まずは、投資を始めてみましょう!