【比較】VIGとVYMの構成銘柄・株価を比較。どっちが良い?
今回は、米国株式ETFの「VIG」と「VYM」を比較し、どっちを買うべきなのか。どっちがオススメなのかを書いていきます。
どちらも人気のあるETFで、「VIG」は連続増配株、「VYM」は高配当株で構成されています。
比較してみて、自分に合っている方、または両方を保有するのも良いと思います。
それではいきましょう!
その前に、2つのETFを解説している記事がありますので、そちらもご覧ください。
<VIGの解説>
<VYMの解説>
VIGとVYMの比較
基本情報
VIG(バンガード・米国増配株式ETF)
- 設定日・・・2006/4/21
- 経費率・・・0.06%
- 構成銘柄・・・212銘柄
- 10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
- 設定日・・・2006/11/10
- 経費率・・・0.06%
- 構成銘柄・・・425銘柄
- 大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を、重点的に組入れる
VIGとVYMの配当利回りの比較
直近の配当利回りを比較してみましょう。
- VIG・・・1.64%
- VYM・・・2.59%
このように、配当利回りはVYMの方が高くなっています。
VIGは高配当ETFではなく、増配株式ETFのため、配当利回りはそこまで高くありません。そこは注意が必要です。
ただ、長期保有をすれば配当は増えていくので、配当率も上昇していくのではないかと思います。
セクター割合の比較
下の画像は、VIG(左)とVYM(右)のセクター割合を比較したものです。
VYMには、エネルギーセクターが入っていますが、VIGには入っていません。
そのため、30年以上の連続増配企業で高配当銘柄の「エクソンモービル(XOM)」は、VYMには入っていますが、VIGには含まれていません。ちなみに、配当利回りは9%越えです。(笑)
このように、VIGは連続増配銘柄を組み入れますが、銘柄に不安があれば除外しているので安心です。
VIGの上位セクター
- 生活必需品
- ヘルスケア
- 資本財
VYMの上位セクター
- 金融
- ヘルスケア
- 生活必需品
ヘルスケアや生活必需品は不況時にも強い傾向にあるので、下落にも強いでしょう。
上位組み入れ銘柄
VIG
マイクロソフト、プロクター&ギャンブル、ジョンソンエンドジョンソンなど、日本でも馴染みのある企業が多く保有されています。
銘柄数が少ない分、ファンド構成比率は大きいです。
VYM
先ほどと比べて、日本で馴染みのある企業が少ない気がしますが、どの銘柄も配当利回りは高い水準にあります。
VIGとVYMの株価比較
2006年~
設定来からのリターンはVIGが勝っています。それぞれのリターンは以下の通りです。
- VIG・・・226%
- VYM・・・153%
リターンの差は2006年からで、70%以上となりました。特に、2019年ごろから大きく離しているのが分かります。
コロナショック後
コロナショック後からの上昇もVIGが勝っています。リターンは以下の通りです。
- VIG・・・46%
- VYM・・・38%
VTIとの比較
VIGとVYMの株価比較はしました。次に、VTIとも比較していきます。
こちらは2006年からの株価です。最終的なリターンは以下の通りです。
- VTI>VIG>VYM
しかし、VIGとVTIのリターンの差はあまり感じられません。その差は6%ほどとなっています。
ボラティリティも見ていきましょう。
- VTI>VYM>VIG
この中では、VIGが一番リスクが低いという結果になっています。しかし、これも誤差ですね。
どっちがオススメ?
私がオススメするのはVIGです。
これに関しては、「自分が何を目的としているか。」によって変わってきます。
配当が欲しいと思うなら、VYMの方が良いでしょう。
正直、VIGの配当利回りは2%弱と物足りない感じですが、株価の成長はVYMに勝っています。
あと、「10年以上の連続増配銘柄を集めたETF」というのが面白いと思います。高配当ETFは、VYM以外にもHDVやSPYDがありますからね。
まとめ
今回は、VIGとVYMを比較してみました。
どちらも人気のあるETFです。VTやVTI、VOOといった定番ETFに加えて保有するのが良いかもしれません。
比較してみるとVIGの方が良さそうに感じましたが、この2つはそれぞれに良さがあります。
自分は高配当株が欲しいのか。連続増配株が欲しいのかを再確認してくだい。
どちらに投資するにせよ、自分が自信を持って長期保有できる銘柄を買うようにしましょう!
投資をして、お金や心にゆとりのある人生を一緒に目指しましょう👍