【比較】VTI、VOO(米国株)VS. VWO(新興国株) ~今後どうなる?~
どうもりゅうちゃんです。
今回は、新興国と米国のこれまでの株価を比較をしていきたいと思います。
ここ数年、GAFAMが急成長を続けていて米国株価を牽引すると同時に、世界の株価も牽引してきました。
いまでは、無くてはならない企業となっています。
私たちの住む日本でも米国企業の存在は大きなものです。
そこで、これからも米国株価が強いのか、それとも人口が増えている新興国の株価が勝るのか。をこれまでの株価推移から見ていきます。
それではいきましょう!
これまでの株価推移
今回は、VTIとVWOというETFで比較していきます。(VTIの方が銘柄数が多いため、VOOではなくVTIで比較します。そこまでの差はありません。)
そして、比較する期間は2005年~2010年、2010年~2015年、2015年~2020年と各5年間で比較していきます。
それでは、以下の4枚の画像で比較していきます。
<2005年~2010年>
「どちらがVTIだと思いますか?」と聞かれたら、パッと見た感じでは緑の線だと思うかもしれません。私自身もそう思うかもしれません。いや、絶対に思います。
なぜなら、近年(2012年以降)の米国株価が好調過ぎて、米国株価よりもパフォーマンスが良い国は存在しない。という思い込みがあるからです。(特に、リーマンショックを経験していない、私を含めた投資初心者が思うでしょう)
そして、2008年に起きたリーマンショック前後の年を見て下さい。
VWOがVTIを大きく離し、高パフォーマンスを見せています。今では信じられないことです。
もし、この期間に投資をしていたら間違いなく米国株を売り、新興国株に投資をしていたことでしょう。お金が増えるものに投資することはあるあるです。
最終的なリターンはVWOが80%以上で、VTIは5%ほどです。
今の米国株価のリターンからは想像できないくらいの低いリターンですが、そのような年もあったということは覚えておきましょう。
また、この期間のVWOの株価は上昇・下落が大きいことから高リスク高リターンと言えるでしょう。
<2010年~2015年>
いよいよ、この期間からは皆さんが知る米国最強時代に突入します!
VTIは、先ほどの株価とは比べてものにならないほどの成長を見せています。逆に、VWOの株価は伸び悩んでいて高値を更新できていません。
そして、最終的なリターンはVWOが1%で、VTIは100%越えとなっています。その差は100倍です。
リターンが100%越えということで、5年で2倍の成長をしていることになります。この期間に関してはぶっちぎりでVTIの方が良い結果になっています。
また、ボラティリティ(価格変動)を見てみると、VWOの方が大きいという結果になっているので、高リスク低リターンと言えるでしょう。
<2015年~2020年>
これが直近5年間の株価です。
これを見ると、前半はほぼ同じような上昇を見せていましたが、2018年ごろからその差が開いてきました。
VWOに関しては2018年ごろが最高値となっていて、そこからは最高値を更新できていません。
そして、最終的なリターンはVWOが32%、VTIが74%となりました。その差は2倍以上です。
ただ、この期間は全体的にVTIに付いていこうと、VWOは頑張っているように見えます。
<2005年~2020年>
最後に2005年から2020年の15年間の株価を見ていきます。
VWOは上下の値動きが大きいため、株価成長があまり感じられません。値幅が同じようにも見えます。
一方、VTIはリーマンショック後からは右肩上がりで成長を続け、2020年に起きたコロナショック後もすぐにV字回復をしています。
15年間のリターンはVWOが130%くらいで、VTIが270%くらいとなっています。その差は2倍です。
VTIは、どのタイミングで買ってもお金が増えているのに対し、VWOに関しては、買うタイミングを間違えれば値上がり益なんて期待できません。
これが、多くの人が米国株を推す理由のひとつです。
どっちを買う?
ほったらかし運用や長期投資という点で見るなら、VTIなどの米国の株価指数に連動するものを買うことをオススメします。
ただ、新興国も今後上昇する可能性はあるので、少しくらい保有しても良いと思います。こうなると、全世界株式を買えば良いのかもしれません。
今後も今のように米国企業が世界で覇権を取り続けるなら、米国株価は今後も上がり続けると思います。
ただ、米国も中国を恐れているため、あらゆる措置を取っています。5G、IoT、AI、自動運転、宇宙関連など、この覇権争いが激化しています。
これらの覇権を中国が取った時には、株価は大きく変わるかもしれません。
それらを踏まえて、私たちはどちらに投資するべきなのかを決めていきましょう。
まとめ
それでは、まとめに入ります。
今回は新興国株のVWOと米国株のVTIを比較しました。
リーマンショック前後の年ではVWOのリターンがVTIを圧倒していました。この時、多くの人が新興国の株はこれから上がる。米国はダメ。と思ったでしょう。
しかし、今ではその考えが逆転しています。米国最強。新興国はダメ。この考えは間違っていませんが、米国よりも新興国の株価が良かったこともある。ということは頭に入れておいてください。
新興国の市場が整い、投資しやすい環境になった時には新興国株価の上昇に繋がるのかもしれません。
今後も米国が他国を引き離すのか、それとも米国を抜く国が出てくるのか分かりませんが、投資家は最大限の準備と対策はしておくことが大切です。
ちなみに、私は米国株価が成長を続けると信じているので、今後も積み立てていきます。
最後に、投資は自己責任です。