りゅうちゃんの投資ブログ

20代のサラリーマンが「資産運用・投資」「金融リテラシー」「オススメ本」について書いています。

金のETF「GLD」「GLDM」「IAU」の違いとは?どれが良いか比較!

https://cdn.pixabay.com/photo/2016/10/16/10/11/bullion-1744773__340.jpg


はじめに

コロナショックの暴落から、米国市場をはじめ、全世界の株価が上昇しつつあります。

 

ハイテクセクターに関しては最高値を更新し、コロナショック時より株価が30%以上も上昇するなどして好調ぶりを見せています。

 

しかし、コロナの第2波も騒がれており、株価は停滞しています。

 

今後も上昇していくのか、それとも再び暴落するのか分かりませんが、どちらが起きても良いように準備をしておきましょう。

 

 

その準備として、今回の記事の内容でもある「金」への投資があります。

 

金は「安全資産」と言われており、避難先として買う投資家が多いです。

 

「金への投資」と言っても、「純金の積み立て」「先物」「ETF」など、投資方法はいくつかあります。

 

そこで今回は、「ETF」について書いていきます。

 

それではいきましょう!

 

 

 

 

「GLDM」とは?

そもそも「GLDM」と聞いて、「?」が思い浮かぶのではないでしょうか。

 

「GLDM」とは、「低コストで金への投資ができるETF」です。

 

同じく金のETFに「GLD」と「IAU」というものが存在します(この2つの方が認知度が高いと思います)。あとで比較しますが、これらはほぼ同じという認識で大丈夫です。

 

 

また、「GLD」に関して詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。

 

 

そして、「GLDM」についての説明はステート・ストリート社の文を引用します。

 

GLDMは、米国で初めて取引された金ETFであり、かつ初めて実物資産に裏付けられた米国上場ETFである『SPDR® ゴールド・シェアーズ』(GLD®)を含む、金現物に裏付けられたETFシリーズの一つです。

 

上記の説明文より、「GLD」と「GLDM」はほぼ同じということが分かって頂けたのではないでしょうか。

 

 

基本情報

これより「GLDM」の基本情報について書いていきます。

 

  • 販売会社・・・ステート・ストリート
  • 経費率・・・0.18%
  • 設定日・・・2018/6/26
  • 市場価格・・・17.65(2020/6/27)

 

 

価格推移

ここで、設定来からの価格推移を見ていきましょう。

 

<設定来>

f:id:ryu_ryuchan:20200627105810p:plain

 

ご覧の通り、設定来から右肩上がりで価格が上昇していることが分かります。

 

<年初来>

f:id:ryu_ryuchan:20200702201159p:plain

 

これは、年初来からの価格推移です。コロナショックの暴落から、V字回復をしており、最高値を更新しています。

 

 

そして、金は株高やインフレのリスクヘッジとして買われる傾向にあるため、近年、大きく上昇しています。

 

 

運用実績

ここで、運用実績を見ていきます。

 

f:id:ryu_ryuchan:20200627132326p:plain

https://www.ssga.com/jp/ja/individual/etfs/funds/us-spdr-gold-minishares-trust-gldm

 

ご覧の通り、1年間で30%以上のパフォーマンスを見せています。そして、設定来からも20%弱のパフォーマンスを見せており、金の好調ぶりが分かると思います。

 

 

株式との比較

年初来からの全世界株式「VT」との価格推移を比較してみましょう。

 

f:id:ryu_ryuchan:20200627132837p:plain

https://www.etfreplay.com/

 

ご覧の通り、年初来からは圧倒的に「GLDM」のパフォーマンスの方が良いことが分かります。

 

また、株式が大きく下落しても、金はそこまで下落せずに持ちこたえます。

 

これが「安全資産」と言われる金の強みです。

 

 

「GLD」「GLDM」「IAU」の比較

それでは本題に入ります。「GLD」「GLDM」「IAU」を比較して、どれを買うのが良いのでしょうか。

 

 

価格推移の比較

それでは、どちらの価格の方が上昇しているのか比較してみます。比較年数は「GLDM」の設定日である2018年6月26日からとなっています。

 

2018年~

f:id:ryu_ryuchan:20200702203903p:plain

 

どうでしょうか。「いや、もう同じやん。」と、思った人が多いと思います(笑)

 

このように「GLD」「GLDM」「IAU」の価格を比較しても、ほぼ一緒ということが分かります。

 

価格推移だけを見れば「どれを買えばよいのか」と、悩むのが無意味だということが分かってもらえると思います。

 

 

2005年~

f:id:ryu_ryuchan:20200702211637p:plain

 

これは「GLD」と「IAU」の価格の比較です。

 

「さっきの比較は、期間が短いから同じ推移になったのではないか。」と、思う人がいるでしょう。

 

しかし、上記の2005年からの価格推移を見て分かるように、期間を延ばしても変化は見られません。

 

このように、どれを選んでも価格の推移は変わらないため、どれでもいいでしょう。

 

 

そして、現在(2020/7/2)の価格は「GLD」が166.62ドル「GLDM」が17.67ドルIAU」が16.92ドルとなっています。

 

そのため、「GLDM」と「IAU」は「GLD」の10分の1の価格で買うことが出来るので、小額で投資したい人には良いと思います。

 

 

経費率の比較

先ほども書きましたが、「GLDM」の経費率は0.18%となっています。

 

そして、「IAU」が0.25%、「GLD」が0.40%となっています。

 

経費率では、「GLDM」が良いことが分かります。次に「IAU」となっています。

 

経費率が高ければリターンも高いというわけではないので、そこは注意が必要になってきます。

 

 

準資産総額の比較

2020年6月27日の準資産総額を比較しています。

 

  • 「GLDM」の準資産総額は2,401(百万米)
  • 「GLD」の準資産総額は66,362(百万米)
  • IAU」の純資産総額は25,955(百万米)

 

このように、準資産総額は「GLD」が最多額となっています。

 

次いで「IAU」となっています。

 

「GLDM」は「GLD」と比べると、30倍弱の差が付いていて圧倒的に「GLD」の方がお金が集まっていることが分かります。

 

「お金が集まっている=人気」なので、人気の金ETFに投資したいなら「GLD」に投資した方が良いと思います。

 

 

比較のまとめ

 ここまでの3つのETFの比較をまとめてみます。

 

f:id:ryu_ryuchan:20200702211344p:plain

 

  • 経費率は「GLDM」が最低コスト
  • 純資産総額は「GLD」が最多額
  • 価格推移はほぼ同じ

 

 

 最後に

 今回は『米国ETF「GLD」「GLDM」「IAU」の違いとは?どれが良いか比較!』ということで、書きました。

 

先ほどの価格の比較でも言いましたが、この3つの大きな違いというのはありません。

 

そのため、特にこだわりがないのなら個人的には経費率の低い「GLDM」でも良いと思います。

 

 

また、今回の暴落時に株式だけしか保有しておらず、耐えられなかった人は「金」への投資を検討してみて下さい。

 

金を組み入れることで資産の増減がマイルドになり、リスク低減につながります。

 

近年は、金も株式同様の高パフォーマンスを出しています。

 

今後も同じようなパフォーマンスを出すのかは分かりませんが、株式市場や世界情勢が不安になってくると、金の価格は上昇していくでしょう。

 

 

そして、金は全世界共通なので、株式とは違い価値がゼロになることはありません。

 

 

「株式」「債券」「金」「不動産」の資産バランスを再確認して、自分に合ったリスクで運用していきましょう。

 

 

※投資は自己責任です。