『軟水』と『硬水』の違い。水を使い分けよう。
今回は皆さんの生活に無くてはならない「水」について書きたいと思います。人間の体内は80%以上が水だと言われています。それほど水は大切なものなのです。
よく「軟水・硬水」という言葉を耳にします。しかし、その違いや飲み分け、使い方がよく分からない人が多いと思います。
軟水・硬水の違い
水の分類のひとつに「軟水」「硬水」があります。これは一言で言うなら「硬度」が違います。この違いは水が通る土壌や環境によって生まれるので、地域によって特徴があります。
硬度とは、お水1Lあたりにどれだけカルシウムとマグネシウムが含有されているかを表す数字のことを言います。軟水と硬水はこの硬度で振り分けられています。
日本の理化学辞典では硬度178mg/L以下を軟水、357mg/L以上を硬水と定めており、アクアデミアではその中間にあたるお水を中硬水としています。
一般的に軟水の特徴としてはすっきりしていてまろやかです。これは日本人が飲み慣れている味だと言われています。日本の水のほとんどが軟水です。一方、硬水の特徴としては舌や喉に引っ掛かる重たい味だと言われています。
日本で主に販売されている硬水としては、evian(エビアン)です。よくコンビニで見かけると思います。私は便秘のときなどに飲んでいます。
「水」の使い分け
水の硬度はその土地の食文化と密接に関連しています。肉がメインの西欧料理ではミネラルが不足しがちなため、ヨーロッパでは硬水で不足しがちなミネラルを補っています。日本も食の欧米化が進み、食事だけではミネラルが不足しがちになっています。食文化のグローバル化が進んでいるのにもかかわらず、水のグローバル化は遅れたままになっています。ミネラルを補うには硬水を飲むようにしましょう。
〈料理〉
和食には一般的に軟水のほうが出汁の風味や素材の良さを引き出してくれると言われています、特に浸透しやすい特徴があるので、野菜の煮込みなど柔らかくすることが可能です。一方でパスタを茹でたり、肉を煮込む場合は硬水が合っていると言われています。
和食は軟水、洋食には硬水と使い分けることでより美味しい料理を作ることが可能ですが、小さなお子様がいるご家庭では胃腸に負担を与えすぎないためにも軟水を使ったほうが安心だと言えます。
まとめ
- こまめに飲む
- 喉が乾く前に飲む
〈軟水〉
- すっきり、まろやかな味
- 煮物などの和食に合う
- 日本のほとんどが軟水
- 肌や髪に優しい
- 赤ちゃんや子供が飲んでも安心
〈硬水〉
1日1.5~2リットル以上を飲むようにしましょう。しかし、限度は3リットルまでだと言われています。飲み過ぎも良くないみたいです。
これからはただ水を飲むのではなく、使う用途などを少し意識しながら使ったり飲んだりしてみてください。