りゅうちゃんの投資ブログ

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【要約】『バビロン 大富豪の教え』〜7つの道具と5つの黄金法則〜


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今回は『バビロン 大富豪の教え』を読んだので、その感想とまとめについて書きたいと思います。

 

◆こんな人におすすめ◆ ✔『バビロン 大富豪の教え』を読みたい       
✔お金の悩みを解消したい。 
✔お金の原理原則を知りたい。

 

この本の登場人物は、主に2人です。大富豪の「アルカド」と武器職人の息子で貧乏人の「バンシル」です。

 

この2人がどうなっていくのか。アルカドが何を教え、バンシルが何を学ぶのかが分かりやすくなっています。

 

それではいきましょう!

 

 

はじめに

この本は、1926年にアメリカで出版された『The Richest Man In Babylon (バビロンいちの大金持ち)』を翻訳、脚本、漫画化したものです。

 

これは100年以上読まれ続けていて、不滅の作品だと思います。漫画ということもあり、もうひとつの不滅の作品である、『金持ち父さん 貧乏父さん』よりもさらっと読め、お子さんにもオススメできる一冊です。

 

また、資産家や銀行員など、多くの金融関係の人にも読まれています。

 

さて、この本は古代バビロニアを舞台に、お金を「貯める」「増やす」「守る」という、原理原則が学べる本になっています。

 

目先のお金を得るためのテクニックではなく、「お金に愛される知識を身につけること」や「働くことの大切さ」「人との付き合い方」など、お金以外のことも学べます。

 

そして、なぜこの本が世界で100年近くも読まれ続けているのでしょうか。

 

それは、人々が「お金に縛られずに生きたい!」という強い思いからではないでしょうか。

 

誰しも「お金が欲しい」「自由に生きたい」「南国で暮らしたい」という思いがあるはずです。

 

しかし、そのようにするには「お金」が必要です。どのように生きていても「私たち」と「お金」は切っても切れない関係にあるのです。

 

では、どうすればいいのか。その答えがこの本に書いてあるのです。(以下より要約に入るので、ネタバレ注意です)

 

 

 

〈黄金に愛される7つの道具〉

「これから無人島で生活する奴隷に、魚を与えても意味がない。魚の釣り方を教える事が大切である。」と、バビロンの大富豪であるアルカドが学びの殿堂で、人々の前で言いました。

 

例として、宝くじで当たった人がお金を使い切ってしまうというケースがあります。それは、お金についての「知恵」や「知識」を知らずに大金を手にしまったからです。

 

まさに、上記に書いてあることです。お金を自分で手に入れる方法、お金はどうすれば増えるのかを知らないから、使いきってしまうのです。

 

では、どうすれば良いのか。その方法として、アルカドは人々に向かって「7つの道具」について言いました。

 

1.「収入の10分の1を貯金せよ」➡まずは少額でも良いので、貯めるための努力をします。入った給料をすべて使う人は一生お金に困ります。

 

2.「欲望に優先順位をつけよ」➡残りの10分の9で、自分の本当に必要なモノだけを買うようにしましょう。そして、優先順位の低い欲望は切り捨てましょう。

 

3.「貯えた金に働かせよ」➡貯めたお金を投資して、利息をもらう仕組みを作るようにします。「お金を持っていることが財産ではなく、定期的にお金が入ってくる仕組みが財産である」とアルカドは言います。

 

4.「危険や天敵から金を堅守せよ」➡ある程度のお金を持つと、大きく儲けようとしたり、儲け話に乗りたくなってきます。しかし、自分の感覚に頼らずに、その専門の人に話を聞くようにしましょう。

 

5.「より良きところに住め」➡ただ安いところに住めば良いと思っている人が多いですが、「子どもと遊ぶための庭」「仕事場までの距離」など、住居は幸せな生活と密接にかかわっています。居住は心を豊かにする投資と言えます。

 

6.「今日から未来の生活に備えよ」➡「将来の不安」に対しての対応が必要です。毎月少しでもお金を積み立て、老人になって働けなくなったときへの貯えを残しておくようにしましょう。

 

7.「自分こそを最大の資本にせよ」➡あとは行動に移すか移さないかです。行動に移したものだけが、お金持ちへの道を歩めます。また、自己投資をすることも大切です。

 

まずは上記の7つのことを意識して、過ごしていきましょう。それが出来て初めてお金持ちへの一歩となります。それが出来たら以下の5つを意識していけば、「お金が無くなることはない」とアルカドは言っています。

 

 

〈「お金」と「幸せ」を生み出す5つの黄金法則〉

ある日、アルカドはバンシルに「お金」と「知恵」の入った2つの袋を差し出し、「どちらかを選びなさい」と問いました。

 

一般の考えだと「お金」の袋を選びますが、バンシルは「知恵」の入った袋を選びました。

 

なぜなら、上記で書いたアルカドの教えである、「魚の釣り方(お金の増やし方)」をバンシルは知らないからです。

 

そして、その答えを聞いたアルカドは安心し、バンシルに2つの袋を持たせ旅に行かせます。旅の条件として、「お金を2倍にすること」「困るまで知恵の袋を開けてはいけないこと」の2つを出しました。

 

まず、旅に出たバンシルは競馬で一発逆転を狙ってしまいます。しかし、それは詐欺で、結果的に半分のお金を失います。アルカドの「危険や天敵から金を堅守せよ」という教えを破ってしまいました。

 

そして、次にそこで助けてくれた男と商売を始めます。売上の7割をもらう代わりに、残りの半分のお金を商店を買うための頭金として出しました。しかし、その男は働かずにお金だけをもらい、最後にはバンシルのお金まで使ってしまうのです。

 

バンシルは詐欺と裏切り、2回の失敗で全財産を失います。落胆したバンシルは困ったときに開けるように言われた、もうひとつの「知恵」の袋を開けます。そこには石板が入っており、以下のようなことが書いてありました。

 

1.家族と自分の将来のために、収入10分の1以上を蓄える者の元には黄金は自らを膨らませながら、喜んでやってくるだろう

 

2.黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くことだろう

 

3.黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳をかたむける持ち主からは、黄金が離れることはないだろう

 

4.自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防衛に秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう

 

5.非現実的な利益を出そうとしたり、謀略家の甘い誘惑の言葉にのったり、己の未熟な経験を盲信したりする者からは黄金は逃げることになるだろう

 

上記の5つを見たバンシルは再起し、1からお金を増やすために労働をして、見事お金を2倍にしたのです。

 

 

まとめ

本書を読んだ感想として、とても読みやすく、明日からでも実践できる内容が多かったということが挙げられます。

 

また、漫画ということもあり普段読書をしない人でもスラスラと読み進めていくことが出来ると思います。

 

私たちは、お金のことで悩むことがたくさんあります。何をするにもお金が必要です。

 

今までお金に悩んでいた人やお金が貯まらない人も多かったと思います。そんな人は『バビロン 大富豪の教え』を読んで参考にして欲しいです。

 

古代都市バビロンに伝わる人類不変の知恵が現代人の資産を増やし、お金の不安を解消してくれるでしょう。

 

そして、「7つの教え」と「5つの法則」を忘れることなく実践して、お金を増やしていき、自由の生活を手にしましょう。

 

以上。『バビロン 大富豪の教え』でした。