米国高配当ETFの「SPYD」とは?メリット・デメリット
どうもりゅうちゃんです(@ryu_ryuchandesu)
今回は、米国高配当ETFの「SPYD」について書きたいと思います。私も今月からSPYDを保有し始めたので、これを機に書こうと思いました。
SPYDとは?
正式名称は SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF(SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式)です。
「S&P500」のうち、配当利回りの高い上位80銘柄に均等割合(各銘柄1~2%程度)で投資している高配当ETFです。
基本情報(2020/2/28)
- 運用会社➡ステート・ストリート社
- 設定年➡2015年
- 単価(ドル)➡28
- 経費率➡0.07%
- 純資産総額(百万米ドル)➡1,962.78(約20億)
- 銘柄数➡80銘柄(均等)
- 配当頻度➡年4回
- 配当率➡5~6%ほど
- 組み入れ回数➡年2回
- 1年パフォーマンス➡-23.40%
コロナショックの影響もあり、1年パフォーマンスがすごいことになっています。○○ショックが起きるとこんなに下落するということを理解しときましょう。
設定年が2015年と浅いため純資産総額が少なく、同じく高配当ETFであるVYMの12分の1くらいしかありません。そのため、まだマイナー銘柄だと思います。
配当率は株価の下落もあり5~6%くらいになっています。
運用会社
「ステート・ストリート」という会社が運用しています。ステート・ストリート社は世界の資産運用会社の第3位(バンガード ブラックロック ステート・ストリート)と超優良ブランドです。
株価
それでは、株価をご覧ください。
(Googleより)
コロナショックの影響で「どうしたんだ、、、」ってくらいの下落ですね。ここからの上昇に期待しましょう。
組み入れ上位銘柄
2020年3月の組み入れ銘柄は以下の通りです。
(Bloomberg より)
すべての銘柄に均等して投資していることが分かります。また、高配当株を組み入れるため、不人気な銘柄も入ることもあります。
セクター別の割合
次にセクター別の割合を見てみましょう。
「不動産」「一般消費財」「エネルギー」の割合が大きく、この3つで半分くらいを占めているのが分かります。セクターの偏りがあり、とても癖があります。この辺は人それぞれ好みがあるので、「このセクター割合ならいける!」と思う人は投資してみて下さい。
メリット
- 高配当が見込める
この商品のメリットはなんと言っても高い分配金利回りではないでしょうか。ここ最近は株価の下落もあり、6%近くとなっています。平均で4~5%くらいです。ほかの高配当ETFよりも1~2%くらい高いのではないでしょうか。
- 手軽な価格で投資がしやすい
同じ高配当ETFで人気の商品と比べると、「VYM」が74ドル、「HDV」が76ドルと「SPYD」の28ドルより2倍以上の価格となっています。そのため、長期で積み立てる場合は価格の低い「SPYD」は良いと思います。
- 経費率の低さ
経費率は0.07%と、かなり低いです。「VYM」は0.06%と0.01%低いですが、その辺はあまり変わらないので、気にする必要はありません。
デメリット
- 下落に弱い
これは今回のコロナショックによる下落で分かりました。他の高配当ETFよりも大きく下落し、一人負け状態でした。SPYDは均等加重平均なので、規模の小さい企業が、規模の大きい企業と同じくらいの影響力を持ちます。また、他のETFよりも不安定な銘柄が多く入っているので、暴落の影響を受けやすいです。
- 他の高配当ETFと比べると総純資産額が少ない
年数が浅いため総純資産が少なく、「SPYD」が1,962ドル、「HDV0」が6,673ドル、「VYM」が26,812ドルと一目瞭然です。今後の伸びに期待したいです。
- 年数が浅いため、今後が未知数
「VYM」が2006年、「HDV」が2011年、「SPYD」が2015年とまだ数年しか経っていません。そのため、今後が未知数なところがあります。一方、VYMは2008年のリーマンショックなどの暴落を乗り越えてきた安心感はあります。
最後に
今回のコロナショックで株価は暴落しました。また、多くの人が「SPYD」についていろいろと書いています。確かに、大きく下落をしましたが、私は納得した上でこれを買ったので、自信を持っていきたいと思います。