りゅうちゃんの投資ブログ

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米国高配当ETFの「VYM」とは?メリット・デメリット

 今回は、米国高配当株式ETFの人気ナンバーワン銘柄である「VYM」について書いていきます。

 

その前に、同じ米国高配当株式ETFの「SPYD」と「HDV」の記事も書いているので、ぜひ見てください。

 

ryu-ryuchan.hatenablog.com

 

ryu-ryuchan.hatenablog.com

 

  

 

VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)とは?

正式名称は、バンガード・ハイディビデンド・イールドETF(Vanguard High Dividend Yield ETF です。

 

簡単に特徴をまとめると以下のようになります。

  • FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指しています。
  • 米国大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を重点的に組み入れています。REITは除外されています。

 

 

基本情報(2020/5/2)

  • 運用会社➡バンガード社
  • 設定年➡2006/11/10(一番古い)
  • 単価(ドル)➡75.92
  • 経費率➡0.06%(最低コスト)
  • 純資産総額(百万米ドル)➡30,221
  • 銘柄数➡400銘柄(最多)
  • 配当頻度➡年4回
  • 配当率➡3~4%
  • 組み入れ回数➡年1回(最少)
  • 1年パフォーマンス➡-10.28%

 

「VYM」は、3銘柄中最も歴史が古く、リーマンショックを乗り越えたという信頼性があります。他の2銘柄はリーマンショック後に設定されたので、暴落を経験していません。

 

そして、「コスト」は3銘柄中トップの低さです。しかし、そこまで気にしなくても大丈夫です。そして、「銘柄数」も400銘柄と分散力は十分でしょう。また、「組み入れ回数」は年に1回と少ないので、リターンは出やすい傾向にあります。

 

 

運用会社

運用会社は、私もお世話になっている「バンガード」社です。言わずもがな、投資家なら誰でも知っている運用会社です。

 

バンガード社は「VT」「VTI」「VOO」など、有名な商品がたくさんあります。

 

 

株価

下のグラフは、「VYM」の設定来のチャートです。

 

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何度も下落・暴落を乗り越えているのが分かります。そして、リーマンショック後からの上昇率が5倍以上もあり、順調に上昇しています。

 

 

上位組み入れ銘柄

 2020年5月現在、「VYM」の上位組み入れ銘柄は以下のようになっています。

 

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(Bloomberg )

 

 日本でも馴染みのある「ジョンソンエンドジョンソン(J&J)」「プロクター&ギャンブル(P&G)」「インテル」「コカ・コーラ」などが上位に入っています。そして、ここでも高配当株で有名な「エクソンモービル」が入っています。

 

また、上位セクターの割合は「ヘルスケア3社」「生活必需品2社」「通信サービス2社」「金融1社」「テクノロジー1社」「エネルギー1社」となっています。

 

 

セクター別の割合

ここで、「VYM」のセクター別の割合を見ていきましょう。

 

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ご覧のように、程よく分散されていることが分かると思います。また、「金融」「消費財」「ヘルスケア」で半分近くを占めています。

 

一番大きな割合を占めている「金融」は、経済に敏感なため、景気に左右される傾向にあります。しかし、「資本財」「ヘルスケア」「消費者サービス」「公益」など、景気に左右されにくいセクターも大きな割合になっているので、安心して長期保有できるでしょう。

 

また、米国株価の上昇を大きく後押しした「テクノロジー」も大きな割合を占めています。そのため、今後も「テクノロジー」が大きく成長をした場合、この商品はさらに上昇していくと思います。

 

メリット・デメリット

高配当株式ETFの人気ナンバーワン銘柄である、「VYM」にはどのようなメリット・デメリットが存在するのでしょうか。それを見て頂きたいと思います。

 

メリット

  • 高配当が見込める 

この商品を保有するだけで、3~4%の配当が見込めます。「リスクを減らして、配当もある程度得たい。」という人には良いと思います。

 

  • 値上がり益も狙える

「高配当(インカム)」が何と言っても魅力的な商品ですが、「値上がり益(キャピタル)」も狙えてしまいます。まさに、一石二鳥です。もう一度、チャートをご覧ください。

 

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底値から保有していた場合、5倍以上も株価は上がっています。配当を貰いながら、株価も上がっていくということで、長期的に見ても素晴らしい商品だと思います。

 

  • 経費率の低さ

「VYM」のコストは0.06%です。先ほども言いましたが、他の高配当株式ETFと比べて最もコストは低いです。例えば、100万円投資しても年に600円しかかかりません。コストが高いと、大きな足かせとなってしまいます。長期保有前提の場合は、コストの低い商品を買うようにしましょう。

 

  • 分散力

 米国大型株のうち配当の高い400銘柄が組み入れているため、分散力はあります。

 

 

デメリット

  • 「VTI」「VOO」には若干劣る

そこまで気にするレベルではありませんが、「VTI」「VOO」と比べると、トータルリターンは若干劣ってしまいます。以下のグラフは、それぞれの10年間の推移を表しています。

 

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「トータルリターン重視!」という人は、「VTI」「VOO」に投資していくことをオススメします。

 

  • 「SPYD」「HDV」より配当率は低い

配当率はSPYD>HDV>VYMという感じになっています。こう見ると、「高配当」というイメージが下がってしまうかもしれません。「値上がり益を狙いつつ、ある程度の配当も欲しい」という人に向いているかもしれません。

 

まとめ

今回は、高配当株式ETFの中で人気ナンバーワンの「VYM」について書いていきました。

 

「VYM」は、「配当も得られるし、値上がり益も得られる」素晴らしい商品だと思います。そのため、間違いなくオススメできる高配当ETFです。

 

そして、「リーマンショックを乗り越え、上昇した。」という実績と信頼があるので、今回のコロナショックも乗り越えて上昇してくれることを信じましょう。また、決して売ることはせずに、長期保有していきましょう!